森勇樹と佐藤幹人は幼なじみ。
勇樹は小柄に眼鏡の引っ込み思案、対する幹人は金髪、ピアスの不良少年。二人は正反対の性格でありながら、幼少期からの親友だった。
かつて、恥ずかしがりやで無口だった幹人を当時の勇樹が世話を焼いたことがきっかけで仲良くなり、高校生になった今もその仲は続いている。
勇樹は自身の吃音症を笑わず、同情の目で見ない唯一の存在、幹人を大切な親友だと感じていた。幹人もまた、どんなに自身の容姿や振る舞いが変化しても、勇樹の前だけは素直な自身でいられた。
しかし、幹人は勇樹に対し友情ではなく、恋愛感情を抱いていた。何度思いを断ち切ろうと多くの女子と関係を持ったが、勇樹への思いは消えなかった。
また、同じく幼なじみの咲は唯一、幹人の思いを知る一人だった。咲は幹人に思いを寄せつつも、思い悩む幹人を支え続けていた。
そんな勇樹、幹人の仲は勇樹が兄の恋人、由奈に好意を抱くようになったことで変化し始める。幹人は勇樹に別の恋を応援しつつも複雑な思いを感じずにいられない。
そして、遂に幹人は自身の思いを吐き出し、勇樹に無理やりキスしてしまう。優しい勇樹は幹人の行為を許してくれたが、二人は今後も友達でいることを誓った。
しかし、その後、幹人が元彼女に刺された時、幹人の命の危機に直面した勇樹は自身の思いを知る。
今は幹人に対する思いが異なろうと、同じ思いになりたい。
奇跡的に生還した幹人に勇樹は自身の思いを吐露し、二人は青いままでも少しずつ関係を育んでいくことになった。
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