沖縄シーサー工房『ニャン山』のメンバーは30歳目前の独身男4人、漆喰シーサーを作る孝治と尚人、琉球張り子を作るまさやん、営業や配達をするリーダーの俊だ。建替えか取壊しかで揺れる、古い糸満公設市場へ店を構えた『ニャン山』。
いつも自信満々の孝治だが、まさやんと始めた二人暮らし、さびれた市場に構えた店の経営、遠距離の彼女との関係がうまくいかない。自分の弱さを痛感する出来事が起こるが、胸を張って生きていきたいと思い、新市長に会いに行く。
まさやんは、人の要求通りに色を変更する職人か、作りたい物を作るアーティストか迷う。俊の事故、美人な常連客とのやりとり等があり、ふっきれる。
尚人は俊が好きだという想いに気づく。だが、古い市場はいらないという思いが徐々に強くなり、日々の生活に疑問をもつ。台風が去った翌日、市場に行き、俊と俊の恋人に会い、ここに必要ないのは自分だと感じる。
尚人がいなくなった後の『ニャン山』のために、俊はシーサーを作ろうとするがうまくできない。手作り市の開催、補助金の申請を通して、市場はみんなを受け入れる場所だとわかる。
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