もう二度と大切なものを失わないために、わたしはあの日——好きを捨てた。
午前2時の逃避行【完】/君徒よる
クラスでのあだ名が委員長の真波透子は、好きになったものを尽く失ってしまうという”負のジンクス”を抱えていた。過去のトラウマを自分のせいだと責め、それ以降”負のジンクス”を異常なまでに恐れるあまり必要以上に他人を避け続けていた。父親の転勤で高1の途中から転入し、高2の夏同じクラスの副委員長・真嶋啓と接する内に自分でも無意識に彼に惹かれていく。だけど負のジンクスが付き纏うせいで透子は自分の恋心を頑なに否定する。果たして恋とトラウマの壁を透子は越えていけるのか?
青春
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