午前2時の逃避行【完】

作者君徒よる

クラスでのあだ名が委員長の真波透子は、好きになったものを尽く失ってしまうという”負のジンクス”を抱えていた。過去のトラウマを自分のせいだと責め、それ以降”負のジンクス”を異常なまでに恐れるあまり必要以上に他人を避け続けていた。父親の転勤で高1の途中から転入し、高2の夏同じクラスの副委員長・真嶋啓と…



午前2時の逃避行



わたしが好きになるモノはいつだって、

わたしの手元をすり抜けては見失ってしまう。


もう二度と大切なモノを失わない為に、

わたしはあの日——”好き”を捨てた。



……はずだった。



”真面目”で”大人しい”という理由で

人から軽んじられやすいわたしを、



何故か気にかけてくれる真嶋くん。



誰もわたしの中に入ってこないでと、

あの日のトラウマ以降、他人を避け続けて来た。



それなのにどうして君は、

わたしを気にかけては親切にしてくれるの?



サッカー部エース

みんなから一目置かれるムードメーカー

真嶋啓ましま けい


×


過去のトラウマから人を遠ざけている

真面目で臆病なクラス委員長

真波透子まなみ とうこ



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素敵な表紙イラスト



ちゃりんこ様(@tyarinko_manga)



Special Thanks!