ヴァレンティノ王国で唯一の聖女であるルーチェは給仕担当が変わって以来、聖女の力が低下していた。
代わりの聖女を選定している間、神殿に引きこもって自堕落な生活を続けていると、聖女にしか入れない部屋を見つける。
部屋には黒い穴が開いており、穴からは見たことがない食べ物が落ちてくる。ルーチェが興味本位でポテトチップスを口にする。これまで味わったことのない味付けと食感に感動する。
力が漲ってきたルーチェが試しに聖女の力を放つと、これまでとは桁違いの力が使えたのだった。
聖女の力が戻ったきっかけがポテトチップスだと知ったルーチェは、側使えの侍女や騎士を巻き込んでジャンクフードを食べることで聖女を続けることになる。
ある日、国を脅かす魔族の討伐を依頼されるが戦いが面倒なルーチェが持って来たドーナツを振る舞う。味に感動した魔族たちが去り、噂を聞きつけた魔王がやって来る。同じようにドーナツを振る舞うと魔王は味に感動する。
ルーチェの力を知った魔王はルーチェが料理を作って振る舞うことで世界が救われると教えるが、怠惰なルーチェは拒否する。魔王は一緒に料理を作って世界を平和にしないかと提案する。
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