鬼柳梶之助は旧摂津国に住む高校一年生。代々鬼柳家に生まれ育った男共は皆たいそう大柄で相撲がとてつもなく強かったそうだが彼の祖父、五郎次(ごろうじ)の代からは急に小柄になってしまい梶之助もその遺伝子をしっかり受け継いでいた。そんな梶之助には和木麗という同い年の幼馴染がいる。彼よりもさらに小柄で華奢な女の子なのだが相撲がとても強かった。さらにバク宙、バク転もこなせるアクロバットな身体能力の持ち主。五郎次の命令により梶之助は麗と鬼柳宅離れの相撲道場で対戦する羽目になるが一本背負いを食らわされ、あっさり敗れてしまうのであった。麗と梶之助は親友で一八六センチ、一三〇キロ以上の大相撲力士としても申し分ない体格だが気弱な光洋と、麗が学力の横綱と評する秀平、麗の親友の利佳子らと共に東京へ行ったりテスト勉強稽古に励んだり充実した高校生活を歩んでいく。