★ネイサンは宇宙から帰還、宇宙省の執拗な捜索にもかかわらず逃走。宇宙を経験したネイサンの小説は言語によるドラッグだった。■宇宙から還りし王(山稜王)■彼の名前はネイサン。
地球人で初めて恒星「タンホイザーゲイト」から帰って来た男。そして今は、山陵王と呼ばれる男。
彼はこのゼルシアにある地球自然保護区に往み、ラシュモア山を支配する。
30年前、恒星星間船アンバサダー号は送り込まれ、そのアンバサダー号は帰還してきた。しかし乗組員で生き残っていたのはネイサンだけだ。ネイサンは宇宙省の徹底的な心理分析を受けた。
ネイサンの心は空白だった。
地球を出発して以降、三〇年間の記憶はまったく残っていなかった。
やがて、彼の存在があきらかになったのは、雑誌に発表された小説からだった。ネイサンの小説は、いわば、言語によるドラッグ。その作品を読んだものは、ネイサンの言語による想像力の爆発に酔いしれた。 宇宙省は、彼を危険人物とみなし抹殺を指令する。
ミステリー
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