他人の顔色が見える『共感覚』を持つ加藤流星は、いつだって顔色を見ながら有利に物事を進めて、極端に失敗しないように生きてきた。埋もれすぎず、目立ちすぎず、反感を買わず、好かれも嫌われもしないように、間違わないように。
自ずと深い人間関係は生まれず、恋愛なんて遠い出来事だと思っていた。
そんな流星は、高校で出会った雨宮天音という少女に一目ぼれする。
しかし雨宮はクラス一目立つ男子生徒、佐野勇吾の突然の告白を断ってしまい、クラスからハブられ、いじめられることになる。そして不登校になった雨宮の元に、流星はこっそりとプリントを届けに行く事になり、彼女から持ちかけられた『交換ノート』をきっかけに、たどたどしくも初めて深い人間関係を雨宮と築いていく。いつしか、互いに友人だと思えるようになった頃、流星はいじめの真相を知って、初めて『間違い』を犯す事を決意する。
冷酷なクラスの王として君臨する佐野勇吾を倒して雨宮天音を学校に復帰させるため、流星は共感覚を使い、雨宮を学校から追いやった人間たちを排除することに決める。
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