「見てろよ、カツオノエボシ。俺はお前と違って自分の意思で泳げるんだ!」
青い硝子は泳げない/西根羽南
「好きだと言われたら付き合って、別れたいと言われたら別れる。いつも流されるだけよね」
そう言われて振られたコウタは、海を見に来ていた。
波打ち際に打ち上げられたカツオノエボシを触りそうになっていた女性を止めると、それは初恋の人。
昔の恋心を思い出し、相手も好意を持ってくれていたと知ったが、既に彼女は結婚して子供がいた。
いつも結局は流されてしまう自分は、自分で泳げないカツオノエボシに似ている。
それに気付いたコウタは、今度こそ自分から行動すると誓う。
「見てろよ、カツオノエボシ。俺はお前と違って自分の意思で泳げるんだ!」
ショートストーリー
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