朝出勤しようとしてドアを開けた。
だがそこは見慣れない風景。
夢でも見ているのかなとドアを閉め、もう一度開けた、だがそこは日本ではなかった。
建物ごと移動した先は知らない国、ウッシャード王国。
そしてそこで助けられたのは、私を含め四人。
バラバラになった建物、そのまま奇跡的に残ったのが自分だけの部屋と数個だった。
大きな塊全てが燃え、そこから焼け出された死体。動けなくなった私は、王子様を罵倒した民たちと一緒に牢獄へ入れられてしまった。
召還したのは成人をする王子の練習だった。
死を覚悟した牢獄で私が救出した女性と出会う。
だが彼女は牢から逃げ、私は意識を失った。
目覚めたのは、異国のある場所。
そこは、私がこの世界へ来て初めて出会った、騎兵隊の隊長の屋敷。
そして私はここで生きるため、彼と仮の婚姻をして戸籍を手に入れるのだった。
桐嶋旭 ２２歳はセリア・ジュドー・モアル。２６第二騎士団の総隊長。と結婚しアサヒ・ジュドー・モアルとなった。
彼には三人のいいなずけがいて、それを撃退するため、男性と婚姻したという噂を立てる必要があったのだ。
彼の祖父は王であり、謎の死を遂げた。
そして父親と後を継ぐはずだった兄の死を、いとこのジョルジュと追っていたのだ。
召還を続ける現王と王子達は、王妃に殺されると思いながらもそれを続け、大災害を招いてしまう。
民の反感は頂点にのぼり、王たちは民によって殺されてしまう。
アサヒの智慧で、彼等は現王たちのたくらみを知ることになり、祖父の死を知ることになろうとしていた矢先。アサヒはセリアとの口げんかで見知らぬ場所へと飛ばされてしまうのだった。
だがアサヒが飛ばされたことで祖父、叔父自分の両親が死んだわけがあかされていく。
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