William Shakespeare Jr.
人から、私は世界一の幸せ者だと言われる。それはろくに聖書も読んだことないのに、モノの作り方を知ってるからだろう。しかし、これは努力した結果だと思う。左利きの賢人は語る。
「運とは理由もなく、人に与えられる神秘の力ではない。」
ドラマティックなドラムテクニックが最後を迎える。そして、賢者は言葉を閉める。
「自ら掴むものだ。」。
メトロの夜景の瞬間。私が高々から触れる。私はずっとこんな夜を想像していた。それは長いキスみたいだった。これから起こることを、日々、待っていた。そして、準備は整った。大げさに聞こえるだろうか。しかし、間違いではない。
今宵、私は世界一の幸せ者だ。ガーデンに立つことを許されるだから。その事実。ロックやポップのアーティストなら珍しくものない。だが、今宵この私が、ガーデンに立つ。それが許された。後は、聞かせてくれ、君のハーモナイズを。