※カクヨム様、エブリスタ様でも掲載しています。
大陸から離れた絶海に浮かぶ大島。そこには、銀木犀が息吹く西の国・銀桂国と金木犀が国土を埋め尽くす東の国・金桂国があった。二つの国はかつて、桂華国と呼ばれる一つの巨大な王国だった。しかし、七百年前に勃発した王子同士の対立および内乱により、国家は二つに分裂。兄王子を初代銀桂君とする銀桂国と、弟王子を初代金桂君とする金桂国が誕生し、現在まで中央荒原にて争いを繰り広げていた。
そんな折、銀桂国で史上初の女王が即位する。名は桂白琳。まだ十七歳の少女だった。
白琳は兄の想いを胸に、金桂国と和平を結ぶため金桂国王・華理玄に二国会談を申し入れる。敵国からの和平交渉に理玄は不信感を募らせるも、申し入れを受け入れる。
そして、二国会談当日。
両者は無事和平に賛同し、終戦を約束する。しかし、そこから新たな問題が発生し、白琳と理玄は再びすれ違う。
周囲に翻弄されつつも、逆境に立ち向かう稚き女王。葛藤しつつも、平穏な未来の為に少しずつ一歩を踏み出していく若き王。
様々な想いと陰謀が渦巻くなか、二人の王が導きだす答えとその運命とは――。
ファンタジー
- #異世界
- #中華風
- #純愛
- #切ない
- #三角関係
- #幼なじみ
- #主従
- #恋愛
- #政治・歴史