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アキラ

あきら

はじめまして!
ノベルゲームが大好きなアキラです。
新米教師の波乱万丈生活、凍りつく愛に続き、料理に恋する女の子を執筆しています。
前2作と同じ世界観、凍りつく愛と時間がほぼ同じです。
別視点で見る世界をご覧頂けると嬉しいです。
宜しくお願いします。

千夜くん、フランスへ。

夏休みのある日、いつも千夜くんに会っていた公園で今日は会えなかった。
鈴木くんの話によると、フランスへ行ったらしい。
電話で千夜くんと話した時、ケーキ作りの勉強の一環だと言ってた。
後、1番に私に、自分が作ったケーキを食べてもらいたい、とも。
確か以前、彼には、私はクリスマスイヴにケーキを食べたことがない、とは言ってた。
クリスマスイヴまでサプライズしようとしてくれてた事は、嬉しい。
でもね、優しくされると、ますます千夜くんの事が頭から離れなくなるの。
どうして、警告したのに、優しくしてくれるんだろう。
毎日、朝の公園や学校で会っている内に、千夜くんの心も変わってきたのかな?
単なる気紛れだったら、わざわざフランスまでケーキ作りの勉強に行って、帰国後、1番に私に食べさせてくれようとしてた、とは言ってくれないよね、普通。
どうしよう…何か期待してる私がいる。
ただ単に好きなケーキを今度、食べられるから?
そのケーキを作ってくれるのが、千夜くんだから?
認めてしまうのが、怖い気がする。
千夜くんの心が読めない。
お願い、単なる優しさなら、これ以上、優しくしないで。
嬉しいけど…どうしたらいいか解らなくなる。

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