こんにちは。佐倉海です。
先日拙著である『僕たちが幸せに死ぬまで』が完結いたしました。今回のブログではそのネタバレや裏設定などを多く含みますので、閲覧にはご注意ください。
その前にまず、コメントをくださった川岸様、水瀬寧々様、チナミ様、桐野アオ様。心暖かいコメント、本当にありがとうございました。個別に返信することはできなかったのですが、執筆中には励みにさせていただきました。初の長編小説で、こんなの面白いのだろうか…の壁に何度もぶち当たりましたが、コメントをくださった方のおかげでなんとか書ききることができました。
また、しおりをつけてくださった方にも、同様に感謝を申し上げたいと思います。本当に、ありがとうございます。
さて、ネタバレというか、本編に出すことのできなかった設定的なものを書き記していこうと思います。作者の自己満足みたいなものですので、気楽に読んでいただければと思います。
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お気付きの方も多いと思いますが、瀧本聡太、功太、水月加奈、天海弥生、シラナミ(白波)、カワイ(川井)と、登場人物の名字が全部水に関連した言葉となっております。
どこを辿っても最後は「水」に統一されてしまうところ、水月ちゃんも罪なオンナって感じしますよね(?)
個人的にこの作品の最推しは水月ちゃんなので、随分私好みの性格をしてくれています。
聡太くんは全肯定マンなのでどんなわがままもホイホイ聞いてくれますが、功太くんにもその性格が受け継がれてますね。たまに反論してきますが。
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こちらも気付かれた方多いと思います、十八歳編の最後には必ず「そんなことを思い出していた」と書いてあります。
これは「あるいは感傷」にて伏線回収しましたが、十八歳編はそのほとんどが瀧本聡太の走馬灯であった、という話です。死ぬ間際に思い出したもの、そのすべてが水月加奈にまつわるものでした。たぶん心の底から水月加奈のことが好きだったんでしょう。守ってあげられたんでしょうか。守れなかったんでしょうね。
そして二十一歳編の最終章では「あるいは心の中」というタイトルをつけさせてもらっています。これは「心中」を「心の中」という言葉で表したものでもありますが、実はもう一つ意味があります。
十八歳編は「あるいは記憶」「想像」「追憶」「感傷」の四編で構成されていますが、このタイトルのどれもに「心」という漢字が含まれています。
言葉遊び?みたいなものですが、「心の中にはずっと十八歳のあの頃がある」という意味を私は付けています。十八歳の二人を忘れられない功太と弥生のことですね。忘れてしまわないように、心の中に留めておこうということです。
短いですが、今日はここまでにしておきます。まだまだ言いたいことがあるので、また後日付け足していきたいと思います。
閲覧ありがとうございました。