童話で語られる人魚が実際に人々に目撃され、貴族などの道具や鑑賞だけの為に捕まえられる時代。
メイは同族の為に自らを差し出して陸に出てきた、人魚界を統べる姫頭首である。
ある晩、いっそのこと同族たちと消える末路を思いついたメイは、身を差し出した領主邸から脱出を図ろうと考えていた。
運よく脱出できたが、その先で一人の男・ギルを巻き添えにしてしまう。後にその男が海賊であり、メイを領主から奪い取ろうと企んでいた者達だった。
不安の中一緒に航海をしていく中で、メイはギルの思いがけない真実を知っていくことになる。
*エピソードによっては少しですが、残酷描写あります。