高校入学後、青春を夢見るだけで実現することが叶わなかった俺は、二年生になって以降、彼女のことをずっと見つめていた。それはクラスでアイドル的な存在である幼馴染に、俺の心情を悟られないようにするためだった。それゆえ、俺は好きな訳でもないというのに、ただただ幼馴染の前の席に座っているというだけで、彼女に鬱陶しいであろう視線を向けていた。
けれども、思わなかったんだ。
——それが俺のラブコメの始まりになるだなんて。
※主人公の完全な一人称視点で話が展開されています。
群像劇の様に、たまに視点が変わることはありますが、その場合、【】で誰の視点なのかを明記した上で、一人称視点は変えずに展開させていきます。
主人公にも世界観にもファンタジックなものは含めていません。
主人公の精神描写での口調が硬くなったり柔らかくなったりします。違和感がありましたら、ご指摘ください。
ラブコメ
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