高校生の紅羽旬。受験に失敗した優秀な兄が自殺し、兄を溺愛していた母は憔悴していた。
旬は出来の悪い自分を嫌う母に認めてもらうため、好きな部活を休み勉強を頑張る。
ある日、旬は背中を押され月島碧に覆いかぶさる形で転倒した。碧の双子の姉・翠がその光景を盗撮し、写真を消す条件に碧の友達になることを提示し、旬は大学進学への支障を恐れ、条件をのむ。翠は契約を旬に伏せさせる。旬はナンパされている碧を助け、近づくことに成功する。
旬は優秀な碧のおかげで成績を伸ばし、碧に好意を持ち始める。
家に戻らない父への寂しさを打ち明けた碧に、旬は優しく接する。
ある日、旬が翠と親し気に話す光景を見た碧に、翠との関係を詰問された旬は、翠との契約を話してしまう。
碧は悲しさのあまり男とホテルに向かうが、旬への好意に気づき抵抗する。しかし、錯乱した男に絞殺される。
碧の死後、旬は勉強に明け暮れ全国模試で好成績を出し母に報告するが、母は旬を兄の名で呼んだ。
旬は自分を励ます翠に、飛び降りた兄の助けを呼ばなかった罪悪感を話す。
旬は罪悪感を受け入れ、兄の代わりにはなれないと母に伝える。
旬は避けていた兄の遺影に手を合わせ、部活に復帰する。