学生時代の5年間、大好きな彼氏・夏輝に一途だった友帆。しかし、ある日を境に夏輝と連絡が取れなくなり、事実上の破局となる。青春時代に他の恋愛なんてしたことのなかった友帆は、ズルズルと気持ちを引きずっていた。そこで、落ち込んでいる友帆を見かねた親友・華蓮の勧めで「マッチングアプリ」を始めてみる。
夏輝以外の異性に、今まで興味を持ったこともなければ、自分が周りにどれだけモテるかなんて気にしたこともなかった友帆は、マッチングアプリで次々と自分宛に来る「いいね」の数に驚きを隠せず、マッチングアプリの沼にハマってしまった。
そして、アプリで連絡を取っていたうちの1人、啓斗と会う約束をした。
啓斗は出会ってすぐ自然とボディータッチをしたり、女の子が喜ぶような言葉をスラっと言えたりしてしまう、分かりやすいくらいの遊び人だった。そんな異性との出会いが今までなかった友帆は、啓斗の連れていかれるがままにホテルへ。
そんな遊びたいだけの啓斗のことを、友帆はなぜだか気になってしまう。しかし、向こうは遊びのプロ。私なんて…と思い、続けて自分から連絡を取ることはなかった。
その後も、友帆は気になる人がいれば連絡をとり、会ってはホテルへ、それだけの関係は続いていった。
そんな中、ある日出会ったのは、本気で恋人を探しているという誠実で真面目そうな爽やかイケメン、颯汰だった。颯汰は今まで会った男性とは打って変わって、何をするにも慎重で真剣、まさに付き合うには完璧な男だった。そんな彼に惹かれていっているところに、啓斗から連絡がきた。それは、今までイメージしていた啓斗からは予想もつかない内容だった。
啓斗が隠していた真実、そしてのちに分かる颯汰の違う一面を知った友帆が選ぶ恋の行方は…