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mako

懐かしい味 第二弾

自分が中学生の時に、高校生だった姉と、両親の4人で入った老舗の天麩羅屋さん。
姉が大学の入学式に着るスーツを買いに出かけたお昼に、お祝いを兼ねて連れて行ってもらったと思う。

場所も、内装も全く変わってない、家族で座ったであろうお座敷席が空いていたので、迷わず座った。
壁に掛かってるメニューは木目が日焼けした古びた感があり、入り口の切り株風な看板はお習字書体で『天麩羅屋』と書かれていたのも記憶と変わらない。

あの時、親は天麩羅定食を食べていたのを覚えてる。自分が食べたのは…???。
「ここは注文を受けてから揚げるから時間がかかるんだ」
父がそう言っていたのも覚えているのに…。

今日も座って15分は待ったかなぁ、でも思っていたよりは全然早い!
70代くらいの品の良い女将さんが2人、御膳を出してくれた。
頼んだのは海老天丼、なんと5尾、しっかり身が詰まった海老、美味ーい😋

目の前にいるのは、天麩羅定食か鰻丼か迷った大学生の息子…。
時が流れる、という表現があまりにもハマりすぎて、
「40年ぶりの味でした」
余計かもしれないひと言を会計をしてくれた女将さんに伝えてしまいました。
「ご馳走様でした、また来ます」
「ありがとうね」

懐かしい物が多くなるのは、年を重ねる事と同意語なんですね。

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