中学3年生の佐藤奏は、音楽室でピアノを弾いている少女に出会う。でも彼女はほとんど学校に来ていないために誰も彼女のことを知らない。そんな時、奏は秋にある合唱コンクールの伴奏者を決める話し合いで、成り行きからその彼女を指名してしまった。そしてなぜか彼女は伴奏を引き受け、同時に奏は指揮者になった。
奏と花音、2人は伴奏者と指揮者として交流がはじまり、3年生の夏を過ごすようなる。
2人は少しづつ距離を近づけていくが、彼女は人に言えない悩みを抱えていた。偶然にも彼女の父親が有名な指揮者だったことから、奏はその父にレッスンを受けることになる。
奏は彼女の家の事情に接していくうちに、彼女が抱える闇を垣間見ることに・・・
多感な中学生の時期、進路、学校、部活、友人関係、性、多くの情報が飛び交う日常で、奏は彼女との交流を通して、大人の世界、子どもの世界を改め考えていくようになる。