その音は美しい、という表現しかできなかった。
そして、言ってくれた。
「きっと弾けるようになるよ」
その人の言葉が微かな記憶として残っている。
なぜだかわからないけど、私はずっと弾き続けた。あの曲を弾くため、いつか聴いてもらうために。