シュウトは実父の死と共に義母に家を乗っ取られ追い出されてしまう。その後、持病が悪化してあえなくこの世を去ってしまった。しかし、死の間際、シュウトは謎の少女によって異世界に召喚される。彼女の名は要塞精霊のタマモ。彼女は主なき生きた大要塞ナインテールの魂が具現化した存在であった。タマモはシュウトに契約を持ち掛ける。この大要塞の主となってくれれば新たなる命を与えると。選択の余地の無かったシュウトはタマモと契約を交わし大要塞の主なった。しかし、要塞は既に死に体だった。このままではいずれ要塞は崩壊してしまう。そこでシュウトはタマモにある提案を持ち掛けた。要塞をこのまま無理に維持するのではなく、一度全てを無にして一から再生してはどうか、と。止むを得ずタマモはその提案を受け入れ、一度無に帰ることに。ここで一度、神話の時代より恐れられ続けて来た生きた大要塞は滅ぶことになった。そして、その後、タマモは一軒の小さな宿屋に生まれ変わる。これは、生きた要塞ナインテールが再び元の大要塞にまで成長する物語である。後にタマモは要塞ではなく大城塞都市まで成長することになるのであった。