定職につかず、ニートとして生きる宮川彰介。
いつも通り朝のルーティンを終え、雲を眺め考え事をしていると「あぁ死にたいな」ふと口から出たその言葉に宮川彰介は蝕《むしば》まれていく。
自殺について調べていく中で、宮川は自殺を決意し、自殺志願者を募る。
しかし、結局臆病だった宮川彰介の自殺は失敗に終わり、生きる意味を探る中で働き始める。
人生の再出発に成功したと考えていた宮川だったが、実際は宮川が嫌いな理不尽が社会を制していた。
結局自暴自棄になり、再び自殺を決意した宮川が自殺方法を考えていると、一通のダイレクトメールを思い出す。
それは、電気のスイッチを消すかのように、人間を引退することが出来ると謳う人間引退事務局からの物であった――。