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白澤木兎

しらさわ ぼくと

別作品執筆中のため銀狐更新停止中です。

妖怪とか陰陽師とか道教が好きです。
魔法少女より仙人派。


独り言 4

独り言です。
次回作用に中国の死生観とかをちゃんと調べようと思って、ここ最近中国の鬼についての本を眺めてます。

今読んでるのはこれ↓
「鬼の話 上」 文彦生・編 鈴木博・訳 (青土社)

どんな内容かと言いますと中国の鬼についての民間伝承をまとめた本です。上下巻あって、上巻の方は鬼の種類によって、下巻の方はテーマによって章立てがしてあります。
上下巻とも単行本サイズで上下段組500頁以上あるめちゃくちゃボリューミーな本なので、読んでるといっても全部読んでるわけではなく、話に関係ありそうな章を優先的に読んでる訳ですが……

「鬼灯の冷徹」とか、「魔道祖師」「天官賜福」などの最近の中華作品で、中国の「鬼」とは「霊魂」を指すというのは結構染みついてきたところなんですけど、今回読んでみて、実際の伝承ではどんな感じなんだろうな~と思っていたところが大分解消された気がしました。
死者が暮らしている死後の世界が結構人の世界に似ているとか、死者の世界と生者の世界は別世界だけど境目は結構曖昧そうとか、鬼になった理由(死後魂が散らなかった、閻魔大王に追い返された...)とか分かって楽しかったです。(個人的解釈ですけどね)
あと、「へえ」と思ったのが、女の鬼と結婚して子供が出来るって話がちらほらあった事ですね。
「お前の母ちゃん僵尸鬼だー」と子供が言われてたり。
死者でも子供生めるんや……

本の前書きにもあるんですが、鬼の話は時代によって結構傾向が変わっているらしく、更に道教や仏教の広まり具合も話の内容に関係してきます。
書いてある物語の中には成立が分からないものが多いので「この時代はこう」みたいなのが一概に言えないところはあるんですが、それでもめちゃくちゃ参考になりました。
下巻も読みたい章があるのでまた読んだら何か呟くかも。







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