会話劇 1
今回から会話劇になります~!
今日は天命記の話。
時系列は、2章の3で渾沌と秀麗が劉劔と別れた後、楊永の部屋に行くまでの間です。
ではではどうぞ!
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~武稜殿から楊永の執務室までの道~
渾沌「ねえねえねえねえ~」
秀麗「なんだ、突然。にやついて気持ち悪い……」
渾沌「正直さ~、どう思ってるの?」
秀麗「なにを」
渾沌「決まってるでしょ。華音の事だよ~」
秀麗「ぶはっ!!!! なっ、何でそんな事聞くんだ!!」
渾沌「え? もっちろん、面白いからだよ~」
秀麗「お前な……!」
渾沌「で? で? 好きなの? どうなの? 答えるまで通さな~い」
秀麗「おい! 道を塞ぐな!! 早く楊永様のところに行かないと行けないのに!」
渾沌「楊永くんもちょっとくらい待ってくれるよ~。だからほら、はやくはやく~」
秀麗「おっ、お前! 渾沌穴で脅すとは卑怯だぞ! ……はぁ、分かった。言う、言うから」
渾沌「いやった~!」
秀麗「こほん。えーっと……華音の事は……」
渾沌「華音の事は~?」
秀麗「……よく分からない」
渾沌「ええええ~!! 嘘でしょ~!? あれだけ混ざり物くんと取り合いしてるのに!!!」
秀麗「嘘じゃない……。本当に分からないんだ。華音は確かに美人だし、強いし、無口で冷たい所があるけど、どこかほっとけないし、劉劔に絡まれてるのを見てると苛々してくるけど……」
渾沌「それはもう好きって事じゃないの~?」
秀麗「そうなのか……? って何だ、その顔は!」
渾沌「初々しいねぇ~って顔。いやあ、若いっていいねえ」
秀麗「……っ!! そういうお前はどうなんだ! 何千年と生きてるんだから、想い人……いや、想い神の一人くらいいたことあるだろう!!」
渾沌「ん~。あんまり紫微の神と深く関わる事はなかったからねえ。そういう感情も生まれないかな。でも誰かを挙げるなら……君かな、秀麗」
秀麗「……はっ!? えっ!? 何でだ!?」
渾沌「からかうと面白いから」
秀麗「…………っ!!」
渾沌「ええ~、そんな赤い顔してどうしたの~? 何か期待でもしたぁ?」
秀麗「お~ま~え~は~!! 一回闇斬で切り刻んでやろうか!?」
渾沌「あはははは~!! そんなことしたら地上界は仙界に負けて終わりだよ~。ほらほら、楊永くんが待ってるし、早く行かなきゃ怒られちゃうってえ~」
秀麗「遅れたのはお前のせいだろう!!」
~渾沌と秀麗は、揃って楊永の執務室へ駆けていきましたとさ~
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多分、楊永様はなんか外が賑やかだなあ、って思ってる。
会話想像するのって楽しいですね……
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