新作人外連作短編「楽園の大いなる魔」を投稿しました。
https://maho.jp/works/15591074771453739346
これは人外種族ヌエである父と、異世界の異人類である母の間に生まれたハイブリット人外娘・村雲璃南(むらくもりな)を主人公に、世界を貪り尽くそうという不気味な存在との戦いを描くミステリホラーです。
恋愛要素は主人公というより、主人公の両親(不老不死なので若い)が担当してる感じですかね。
ちなみに、ヌエって地域によっては、インキュバスみたいなことをするそうです。
ふふ。
ちなみに、主人公たちの設定がこんな感じ。
◎楽園の大いなる魔 登場人物
●村雲 璃南(むらくも りな)
全体を通じての主人公。
人外ヌエの父、村雲 翔真(むらくも しょうま)と、常世国の住人である「玉津星族(たまつほしぞく)」の有力者の母、綺羅星 永香(きらぼしのながか)の間に生まれた混血の娘。
ライラック色の妖艶な異色肌、青緑色の妖美な鉱物角を持つ。
手足の先が獣のそれのように毛皮で覆われている。
大蛇の尻尾があり、その口に生えた毒牙に噛まれると、肉体が変質する。
体の周囲を鉱物のナイフ状のものが、惑星軌道を思わせる配置で取り巻いている。
これは武器にもなる。
プラズマを操り、雲とオーロラを自在に発生させる。
人間の姿になると、気怠く妖艶な美女。
大学生で、ちょっと凝ったロマンチックな格好をしている。
不思議ちゃんというべきか、ものの見方が独特なため、時折奇妙なことを口にする。
妙に本質を見抜く。
母の記憶は朧気で、彼女が何故自分たちのもとを去ったのか気になっている。
●村雲 玻琉(むらくも はる)
璃南の兄。
社会人。
「常世田製薬」の「諸事対応室」に勤務。
のほほんとしている璃南と違って、熱い性格。
輝く金属的な虹色の皮膚を持つ幻獣の姿。
尻尾がガトリンク砲のようにエネルギー弾を射出する。
背中の翼は、ステンドグラスめいた赤が四枚、交互に動かす。
高速飛行する時は航空機のように固定する。
四肢の先は剣状。
目が三つあり、その他の感覚も鋭い。
人間の姿の時はきりりとしたモデルのような美男で、割とモテる。
だが特定の誰かはいないようである。
最近活動が活発化している「贄の教団」と母の失踪の間に関連性を見出している。
●村雲 翔真(むらくも しょうま)
玻琉と璃南の父。
高名な人外種族ヌエの一人。
正体を現すと、藍色基調の虹色の獅子の毛皮、深紅の翼、黄金の蛇の尻尾という姿になり、雷と雷雲を自在に操る。
その吼え声は呪いの声であり、耳にした者の精神を支配し自在に動かすことができる。
人間の姿になると、垂れ目が色っぽい、割と魅力的な男性の姿となる。
「常世田製薬」の役員の一人。
「贄の教団」と古くから戦ってきた歴戦の勇士であり、脱力系の物腰と違って、極めてタフな戦士である。
常世の国の有力者である永香が一時現世に亡命してきた時、彼女を誘惑して関係を持ち、玻琉と璃南を設けた。
その後「贄の教団」の妨害も会って引き裂かれるが、再会をまだあきらめていない。
●綺羅星 永香(きらぼしのながか)
常世の国の鉱物系長命種族「玉津星族」の有力者で、玉津国の女王。
「贄の教団」の手先になった一団に国が攻められた時、一時現世に亡命していた。
その時、翔真と出会い、玻琉と璃南を産む。
鮮やかな空色の肌に、紺碧の鮮やかな鉱物角。
体の周囲に、鉱物質の円環が取り巻いている。
その更に周囲を星のような光輝が取り巻いている。
重力と光を操る。
見つめるだけで、時空に干渉する強力な力をも持つ。
性格的には、物静かさと激しさの同居する複雑かつ高貴な人物。