和国の首都央都に双子が生まれ、「紋章の出た娘に国を継がせ、紋章が出ない娘を殺せ。さもなければ、国は滅ぶ」と予言される。紋章とは魔法を使える印であり、姉の希子には紋章が出て、妹の真美には紋章が出なかった。王妃は真美を逃がすが、身代わりとして真美に瓜二つの娘、環を殺す。
10年後、真美は人の心の機微を察する優しい少女に成長していた。
ある日、真美の住む村が国軍に襲撃される。真美を妹だと言う神官見習の泉により、真美は助けられるものの、村は壊滅する。真美は、無力な自分を変えたいとの決意を胸に復讐のため、央都に泉らと共に旅立つ。
一方、央都では希子の王位継承者としての儀式が執り行われていたが、王妃の没後、正妃となった側室、月の宮は息子の陽大を次期継承者と定め、希子を幽閉し、処刑すると宣言していた。
真美と泉は協力し、激しい戦いの末、月の宮の野望を打ち破るが、その過程で真美が王女であること、真美の為に泉の実妹環が殺されたことが分かる。絶望する泉は、瀕死の真美を見捨ててしまう。真美は暴走する鳳凰となった環をその身に受け止め、泉を守る。
数年後、泉は双子の娘を授かっている。泉の家の屋根に片翼の鳳凰が止まっている。