あらすじ
王国・ティターニアは、近々目覚めるとされる神獣の存在を危惧していた。王国中央に位置する総合学校・ハミルトン大学で魔法学の研究に努めるメアリー・スカーレットは、大学の研究者の中で唯一の女性であることや、今はなき父のラシュワードが功名な魔術研究家であったことより親の七光りということで、周りの研究者から白い目で見られていた。
嫌がらせや陰口を乗り切りながらも神獣への防御魔法の研究に頭を悩ませていたある時、研究室に描いていた魔法陣が何者かにより消された。そしてその日の晩に黒ローブから襲撃を受け、翌日には濡れ衣で投獄される。周りの尽力もあって解放され、犯人捜しをすることに。
犯人は一体誰なのか。数少ない味方に励まされながら、ラピスラズリのペンダントを握りしめてメアリーは奮闘する。