高校生のマコは、幼馴染のショータをまるで騎士のように守ってきた『強くて前向き』な女子。
しかし、ショータに恋人ができてしまい、守るものを失ってしまう。
辛い気持ちをこらえて無理やり前を向こうとしていた矢先、男子高校生・ヒナトを救う。感謝されるかと思いきや「どうせ金目当てだろ?」と冷たくされる。
ヒナトは大企業の御曹司。被害妄想まみれのネガティブ人間だった。
マコはヒナトの執事から「ヒナトがポジティブ人間になれるよう教育してほしい」とお願いされる。
ヒナトはとあるお嬢様と婚約する予定だが、このままでは破棄されてしまう可能性が高い。
そして、そのお嬢様とはショータの恋人だった。
ヒナトをポジティブ人間にできれば、ショータはマコのもとに帰ってくる。
マコはヒナトとコミュニケーションを取ろうとする。しかし、彼のネガティブと被害妄想は一筋縄ではいかない。挙げ句、ヒナトはマコが明るさの裏に隠している寂しさや暗い本音をズバズバと言い当てる。
そのうち二人の心には、共通した願いがあると気づく。
──必要とされたい。
誰かを守らなきゃ存在できないマコ。
誰かがいなくちゃ存在できないヒナト。
──そんなにさびしいなら僕のことを守ればいいだろ、バカ女。
そんなふたりの友情のような、恋愛のような、ポジネガ共存劇。