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巴 雪夜

ともえ ゆきや

ファンタジー中心。
現代でも異世界でも何でも書きます。
恋愛とファンタジー要素が好き。

好きなものを詰め込んでいきます。
ちょっと狂ってる系男子が好き。

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【受賞歴】
カクヨムコン6朝読小説賞受賞

【書籍化】
レコード・トーカー 初心者カードゲーマーと運命のカード(発売中)

ニャルさまは干物女子にお熱中 更新&完結 あとがき


本日の更新分でニャルねつは完結です。
更新報告ができず、申し訳ありませんでした。
無事にニャルねつも完結することができました。
最後まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。


それではあとがきを。

ニャルさまは桂華が死ぬまで傍にいて、彼女が落ちて狂気に染まってくのをほくそ笑みながら楽しんでいると思います。桂華はそれを受け入れてその代わりに彼から愛をもらうことでしょう。ハッピーエンドか? と疑問に思うかもしれませんが、ハッピーエンドかなぁと作者は思っています。

ニャルさまが桂華を愛しているのは本心ですし、彼女が落ちて狂気に染まっていくのを傍で眺めていたいというのも嘘ではないです。最後の時にどんな反応をするのか、どう行動するのか、それが楽しみでならないのです。桂華が彼を好きになってしまったのも本当です。ニャルさまがそういう邪神であるというのを理解して傍にいることを選択したのです。

ちょっと歪んでいて重い愛ではありますが、ニャルさまは桂華に何かする存在が出て来ない限りは手を出すことはしません。桂華に不利益が生じることを彼は望んではいないので。また、桂華を信じているので束縛らしいことはあまりしませんね。だから一人で買い物に行こうと、仕事仲間と遊びに行こうと止めたりすることはしないのです。

バーストはそんな桂華を哀れんでいるけれど、その性格を気に入っています。だから、慈悲で手を差し伸べる。桂華が望まないことをしようとはしないし、誰かにもそうはさせない。ニャルさまのことは好きではないけれど、桂華が選んだのだからそれはもう仕方ないと思っているだけです。ノーデンスが強制的に桂華を解放しようとした時も彼女の意思ではないから現れて、ニャルさまが来るまで足止めをしていたのです。

ノーデンスはたまたま外に出てみれば面倒な邪神にまとわりつかれている哀れな人間を見つけ、その人間の心を探るようにコウモリになって相手の行動を試しました。桂華は心根が優しいので落ちているコウモリを放っておくことはできず、子供の手に届きにくく、車などに轢かれない場所へと移動させました。その優しさにノーデンスは助けてやろうと決めたのです。まぁ、桂華からしたら助けに来るのが遅いし、余計なお世話だったのですが。結局は彼女の意思を尊重してノーデンスは救済をやめました。それが桂華にとって良いことなのかは分からないけれど、彼女が決めたことなのでもう知らないといった感じです。

バーストはこれからも二人に関わっていくことでしょう。彼女は桂華を気に入っていますので、時に話を聞き、時に手を差し伸べて、時に仲裁に入る。そんなふうに二人に関わっていきます。ニャルさまからしたら邪魔な存在なのですが、桂華がバーストを気に入ってることもあるので邪険にはできないという。ニャルさま的には無闇に桂華の嫌がることはしたくないのです。相手を落として狂気に染めるのは簡単だけれど、それはじわじわと狂っていくのを見ていくのが楽しいわけで、すぐにそうなっては面白くないという考えからです。バーストもそれを知ってるので関われるという。ただし、加減を知っているので深くは干渉しません。神同士の戦いなど見ている分には面白くても、当事者になるのは面倒でしかないので。

長々と語りましたが、ニャルさまと桂華は彼らにとっては幸せに、けれどバーストからみれば哀れに暮らしていくと思います。メリバっぽいなと思ったけれど、ハッピーエンドだと言い張る。


最後まで彼らを見守ってくださった皆様、ありがとうございます。また次回作でもよろしくお願いします。

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