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アスミ

あすみ

こんにちは。アスミです。Sなイケメンが好きで自分の理想を文字にしております。(夜、酒を飲みながら書いていることがほとんどなので誤字脱字・支離滅裂な文章とたまに出会うかもしれませんが、こいつこのとき酔っ払ってたなと大目に見て頂けますと幸いです。)
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(ミニ小説)あなたと私の昨日の話。

仕事帰りの駅。タクシー待ちの行列を見て、「目的地まで歩こう」と言うあなた。こんな雨の降りしきる中、30分以上かけて歩くの?
歩き始めて数分、手を繋いでくるあなた。「手冷たいな、ごめん歩かせて、でもこうしたかったからタクシーに乗りたくなかった」と言う。絡ませた手を何度もぎゅっとしてくる。
雨で足元は濡れるし、めちゃくちゃ寒いはずなのに全然寒くない。
夜の真っ暗な道。「私はあなたを好きにならないようにしたい」と言うと、なんで?と不思議そうなあなた。心の隙間を埋めるだけの存在にしたくないから、と言いたかったけどやめた。あなたは私と付き合うことは出来ない。
目的地に着くと、ぎゅっと抱きしめてくるあなた。
その時間なんて数秒。「好きになったらダメなの?」と言うあなた。私は首を横に振ってしまった。ダメだよって頷けなかった。
見上げた瞬間、重ねてくる唇。時間が止まってる。この唇が離れたら言ってしまう。「好き、大好き。」あなたは、うんわかってるってたぶん言った。
じゃあねって帰ろうとするあなた。そのとき私はどんな表情だったの?
たぶん無言だった私。帰らないでって表情だったの?帰りかけていたあなたはすぐに戻ってきて、またキスをしてきた。さっきより長くて深い。唇を離すと、「今度こそ帰る…家着いたら連絡して。」って言って手を振るあなた。

タクシー待ちの行列がなかったらこんなことは起こらなかった?
違うよ、これは必然。

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