本作が無事に完結しました。ありがとうございました。

「恋人を信頼するって難しいよね」なんて話を書きたくて本作を執筆しました。
大学生の恋愛模様というのは、周りが首を突っ込んだり口を出したりしやすいから余計に大変なイメージがありまして、そこで大学生を舞台にしてみました。特に彼氏がバイトやサークル、学部で他の女子と仲が良いなんてごく自然なことですし。
本当は紘の弱さや生葉の自信のなさのルーツ・バックグラウンドを丁寧に描きたかったんですが、作中に上手く盛り込めませんでした……。多分これからも推敲するのでその時に書き加えることができたらなと思います。

こだわった点といえば、タイトルの意味（文脈）が３回変わる点です。
①紘がやってることと同じことだから浮気じゃない
②生葉を試すためにやったことだから浮気じゃない
③別れてしまえば他の男と何をやっても浮気じゃない
松隆くんの慎重さ（忍耐強さ？）からすれば、最後の最後まで生葉には手を出さないのが自然かとも思ったんですが、③の意味を使うために手を出してもらいました。まあ生葉の心情の変化を上手く読み取っていたということで、特に不自然さはない……かな……？

本筋を書いたところでストーリーが完結しましたので、時間があれば続編を書こうかなあくらいの気持ちでいます。
長くなりましたが、読んでくださった方々、スタンプ・コメントをくださった方々、ありがとうございました。

＊＊コメントありがとうございます
序盤に「最後まで読み続けるのか？」ときっと疑問を抱かれていたのだろうお二方が終盤でコメントをくださったことに感無量です。
>謝肉祭さん
好きだからついつい試したくなる、それが行き過ぎて卑怯になってしまったというわけでした。遅かれ早かれ別れてたんだろうな、なんて結末を見たら思いつつも、存外世の中のカップルにありがちなんじゃなかなと思います。

>noaさん
まさしく別れさせ屋ですね……でも乗ってしまった紘も弱い。そしてそれを見て松隆の誘いに乗った生葉も弱い。弱い人ばかりの恋愛模様でした。