復学して、もう3ヶ月が経つ。
知らない間に中間が終わり、無事レポートの山を終えて数週間。
対面授業はやはり集中できる。疑問を疑問で返せるということは、案外大事なことだと3年生にもなってようやく気づいた。
来ない間に構内もだいぶ賑やかになった。
ひとりだけのPC教室には話し声が絶えず、読書にはむかない。
これが本来の姿なんだよな。
人で溢れたローソン。
ごったがえす学食。
誰も望んでいたもので、心嬉しいはずなのに。
俺は今日も独り、自分だけの時間を過ごしている。
特段それに不満はない。
活発な1年生、忙しい2年生、頼り甲斐のある3年生。
そのどれでもない、俺。
ゼミ生でもなければ、就活生でもない。
話の合わない、脱落生。
まぁ、自分の選んだ道なので、特段不満も不安も不振もなく、それなりの気分でいきている。
俺はきっとこれでいい。フラットな気分で、肩の力を抜いて。
半端にいきていく。
休部した部活に顔出して、大人になった友達と飯を喰う。
ありがたい人生だ。あの時死ななくてよかった。
そうさ、いまはそれでいい。それでいいのよ。
将来の夢や希望や、目標も。何もない。何ももたない村人A。
モブキャラはモブらしく、影を薄めて生きていこう。
少しずつ、少しずつ。