舞台は、地球ではない、地球によく似た別の世界。文明は19世紀ほどと、発展途上の国が殆どである。
そんな世界で、ひっそりと、嵐の中で近未来的な発展を遂げるアミナ帝国があった。そこは、未だ他国に発見されていない未知の地であり、身を守るように階段の壁に囲まれ、その中には多くのキメラたちが飼われていた。
青い翼と羽毛のような軽い赤毛をもつキメラの少女・ラウと、天才研究員・ミサオはアミナ帝国からの脱出を試み、風の集まる地・ライツカ連合国へと向かう。
しかし、傷ついたラウが辿り着いたライツカ連合国では、疑いや憎しみ、迷いと理想に溢れていた。彼らは、あらゆる意志や夢、使命を背負う人々との出会いを経て、自らの存在をどう確立し、託された想いにどう向き合うのか。
これは、小さな世界で、小さな平和を願ったものたちが紡いだ未来に起こる、出会いと決意の物語。