公爵家の令嬢のロレッタは双子の妹のレミリアに婚約者の王子を取られて、屋敷で肩身の狭い思いをしていた。
家族も地味なロレッタよりも明るく笑顔を振りまくレミリアを可愛がり自分の居場所をどんどんと奪われる。
そんな時に元婚約者の王子の多額の借金が発覚…わがままなレミリアの要望に応えていた王子は金を惜しみなく使っていてそれは国を傾けるほどになっていた。
それを隣国のアルゴラ国に肩代わりしてもらった。
しかしアルゴラ国は借金のカタに婚約者を寄越せと要求…困った王子達はレミリアにそっくりなロレッタを婚約者の代わりとして差し出すことにした。
抵抗するロレッタだったが味方の居ない彼女に為す術なく売られるように隣国に送り届けられた。
ここでも自分の居場所はないだろうと覚悟を決めて自国の為に我慢しようと決意する。
しかし待っていたのは自分が想像していたものとは違う生活だった。