北の大半を領土に収める『公国』、西方国家によって作られた『連邦』、連邦と内海を挟んだ一大勢力『首長連合』。
世界地図を大きく色分けする三代勢力は
、「星」と呼ばせる力の存在によって互いに牽制し合っていた。
星とは、2000年前に起きた大戦争を止めるべく、ある一族が天に祈り授かったとされる力。人の心臓に取り憑き、その体を蝕む代わりに大いなる力を貸与する。
西方の政治共同体との交流を拒む東の大国『夏』。その西北の地カシュガノで生活に困窮した人々による分離独立運動が勃発する。
しかもカシュガノは星を対価に連邦へ支援を求めていた。
連邦は複数の星を有し、実戦経験を積んだ兵士も多い。一方夏は閉鎖的な国家体制故に、星は首都にただ一つ、外国との交戦経験もない。そこで助けを求めたのが、
傭兵業を請け負っている、東海の群島国劉の私営海兵隊「ハカ」。ハカは世界各地の戦闘に介入しているため実力は申し分ない。しかも夏にとって数少ない国交のある国でもある。
ハカの責任者キンジョーの指示により、精鋭ラークは、バディのアーナ、同僚のトーマ、気の置けない上司であるルーカーと共にカシュガノへ向かう。