ーーあ、この子『ラピなみ』のライバルじゃん。
わたし、アデュラリア・エディングレイは8歳にして『運命』を知った。
自分はおじゃま虫令嬢だという事を。
最初は普通に政略で婚約者となったヒーローを恋い慕い、慣れない初恋に戸惑う貴族令嬢だったのに最後は嫉妬に狂い狂って、自滅。没落。
.....どうしてこうなった?
そうならない為に動こうと思う。
わたしはそう!恋のスパイス程度の嫌われ役になればいいのだ。
だからアデュラリアとして微笑んだ。
「貴方がわたくしの婚約者?冗談じゃないわ、恥ずかしい。身の程をわきまえなさい」
唇にたっぷりと甘い嘲笑を乗せて──。
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