宇宙進出に成功した人類の居住区は、今や地球を飛び出して火星にあった。
宇宙海賊のウィンストンは、今の自身の生活と社会にうんざりしていた。
ある日、乗っていた宇宙艦から降りる際に、育ての親である親方を裏切って逃走する。新しい宇宙艦を探して乗り込むと、そこには美しい銀髪の青年がいた。その美少年は、人工子宮から生まれた前王家の生き残りである王子で――。
銀髪の青年・パールの宇宙艦に搭載されたライブラリの情報を元に、やるべきことをリストアップして進めていく。そこで、地球という人類の星がまだ現存であり、人類が住める土地が火星の他にあることを知ったウィンストンは、パールを王として人間社会のあるべき姿を取り戻さんと地球を目指すことにした。