40歳のニーナは、平民出身の歴代最高齢聖女。
ほとんどの聖女が二十代半ばまでに結婚又は魔力量の減少で引退する中、膨大な魔力量ゆえに引退することが許されず、ついに40歳の大台に乗ってしまったのだ。
16歳で聖女の認定を受けてから24年、膨大だった魔力量もさすがに減少し、ニーナを「聖女としても女としても出涸らし」などと揶揄する者もいる。
そんな中、聖女として魔獣に襲われた街の救援に向かうことになったニーナは明後日の方向に気合いを入れる。
「じゃんじゃん魔力を消費して、聖女を引退してみせます!」
もはや恋にも結婚にも夢を見ず、そう意気込むニーナだったが――。
「ニーナ様が聖女を引退するまで、俺、ずっと待ってますから」
――年下の美形騎士が私に夢中だなんて、とてもじゃないけど信じられません!
これは、恋も結婚もあきらめ、仕事一筋で生きてきた40歳の聖女が、年下の美形騎士に一途に想われ、幸せをつかむお話。
※「小説家になろう」にも掲載しています。
※素敵な表紙は楠結衣さまからの頂き物です♪
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