姉様にはわたくししか要らないはずよ、わたくしだけが姉様を愛しているの
エリカの花は籠の中
わがままも言わず優秀で誰の目から見ても理想な少女、ケイジュは両親から誕生日に欲しいものを聞かれた際、生まれて初めて初めてねだったものは、姉だった。
二年後、十二歳の誕生日にケイジュとおそろいの髪と目を持った儚い少女が現れた。
ケイジュはさぞ喜んだが、共に生活をしているうちに姉に対する両親の態度に疑問を持つようになり、それと同時に姉への執着心も増していった。
そして姉が家に来て一年後の月日がたった時、ケイジュは父が隠していた秘密を目の当たりにし、ある行動に出るのだった。