地元を離れて職を探すクレアは、一枚の紙に目を止める。
容姿や身長を細かに指定している、その仕事内容は、町では知らない者のいないローレライ家のご令嬢、アイン・ローレライのお世話だった。
しかし、アインの噂は悪いものばかりで、たった一人の使用人を雇うにも長い時間がかかっているらしい。
クレアは噂に脅されつつも、ローレライ家の門を叩く。
並み居る希望者たちの中、クレアはローレライ家の使用人として採用される。
実はクレアはアインが探し求めていた「モブキャラ」だったのだ!
どのルートに行ってもバッドエンド不可避の悪役令嬢という役割を受け入れ「やりたい放題して華々しく散ってやる!」と決めたアインと、アインの態度が表面的なものではないかと気付き始めるクレア。
ストーリーは淡々と進み、アインは、ゲームの結末通りの最期を迎えるが…?