優しい読者様、お読みくださりありがとうございます。
これは、青蓮や他者がおそらく琥珀が後宮に入った理由をよく理解していないと思ったから追加した作品です。
一人語りの当人(琥珀)しか知らない、話したくなかった事を、人生経験豊富な雅楽夫人が暴く後日談です。
宮廷の馬車の事件は、青蓮は詳しく知りません。汪蓮に琥珀は全て話せと言われましたが、果たして全て話したでしょうか?全て話したと言っていますが、おそらく、全ては話していません。作り話もあるかもしれません。
推理小説のトリックとして一人語りの当人が嘘をついているという反則気味の手法です。
それを雅楽夫人が一人語りであばくのが、この後日談です。
青蓮は琥珀と出会った沢で、琥珀のヨンに対する復讐(殺害)を止めています。
それを今回、自己防衛とは言えやった訳ですから。青蓮に合わせる顔がない。そこらへんの伏線回収でもあります。
それと、最後の方で、琥珀が激しく嘔吐したのも、周家の気持ち悪さだけではなかったのかもしれません。
後日談を書いて、やっとこの話に一区切りがついた気分です。
ありがとうございました。