少々複雑な身の上ながらも至って平凡な神官であるシナト。しかし今日は少々騒がしくなりそうな一日を予感させる仕事が教主から舞い込んできた。巷で噂の『術力を強化する薬』を調べろという。調査を開始しようとするも、最近部下のカサネの様子がおかしい。
かつて得体の知れない組織に囚われ、実験台として異形の遺伝子を移植されたカサネは仲間達と復讐の機会を伺っていた。組織の手先である一級神官を追い詰める為に画策していたが、シナトを巻き込んでしまう。異形の力を制御できず仲間を全滅の危機にさらした過去を持つ彼はシナトを愛しながらも一歩距離をおいていた。
カサネの態度から彼の言葉を信じきれていなかったシナトだが、彼の仲間とともに一級神官を追い詰めていく中で、彼の苦悩を知る。やっと彼の告白を受け入れ、シナトはカサネとの関係性を一歩深めることを決めた。