男女の性別以外にも第二の性α、β、Ωの三種類の性別がある世界。
主人公のルシアノは、王国騎士団に所属する騎士。そして、身体機能、知能共に優れた者が多いαである。
しかし、任務で負傷してしまい、騎士として戦えない体になる。妹の病気の治療のため一年以内に金が必要になったルシアノは、自分の代わりにβのヨシュアに妹の治療代を払ってもらうことになる。その条件としてβのヨシュアの性欲処理、男娼になる。αを嫌うヨシュアに見下され辱められる日々を送る。自分で決めたこととはいえ、αの自分が抱かれること、気にくわないβの男に抱かれなければいけないことに屈辱を感じながらも、妹のためと耐えていた。
しかし、ヨシュアの背中の火傷の跡が自分を庇ってついたと知り、ヨシュアのことを知りたいと思うように。
自分を嫌っているはずなのに、触れる手が優しいヨシュア。次第にヨシュアに惹かれていく。しかし、ヨシュアがαを嫌っている原因が過去のルシアノの行動にあると知ってしまう。そして、ルシアノのもとに客が訪れる。それはこの国の末の姫だった。Ωの姫は、ルシアノが自分の運命の番だと告げる。