皆様、こんにちは。
下東です。
小説『コンプレックス ~心に傷を抱えた少女の一年間~』
「第158話 卒業生謝恩会 (1)」を公開いたしました。
https://maho.jp/works/15592351532121628121
音楽準備室に、音楽研究部の面々と、コーラス部部長の倫子、吹奏楽部部長の光が集まっていた。
「やっぱり、声掛かってなかったんだ……」
「音楽研究部の名前がなかったから、アタシもおかしいと思ったんだよ」
困ったような様子の倫子と、不満とイラつきを隠さない光。
「まぁ、謝恩会は生徒会主催だから。しょうがないですよ」
駿は、諦めの笑みを浮かべた。
三月初旬の卒業式に合わせ、同時期に卒業生とその親、教員などが参加する謝恩会が、生徒会主催で開催される。
卒業生から親や教員に感謝を伝える場ではあるが、同時に在校生から卒業生への感謝を伝える場にもなっており、運動系の部であれば写真のスライドショーなどで思い出を振り返ったり、文化系の部であれば成果発表や卒業生向けの発表を行ったりするのが通例になっていた。
その打ち合わせに参加した倫子と光が、音楽研究部の名前が無く、駿がいないことに気付き、駿に状況を確認しに来たのだ。
小説『コンプレックス ~心に傷を抱えた少女の一年間~』、
ぜひご覧ください。
2024年2月13日
下東