日本画について:その➂制作の流れ
さて、本日は日本画の制作の流れについてざっくり書いていきます。
なおここで書くのは基本的な流れであって、みんな必ずこうしているというわけではありません。
日本画に限らずですが、当然いきなり本番の紙に描き始めるわけではありません。
まずはモチーフのスケッチをします。それからエスキースといって、簡単なラフ画のようなものをクロッキー帳などに描きます。ここで、おおまかな構図や色の配置を練るんですね。
それから下図を描きます。日本画はアクリル絵具より修正が難しいため、本画制作の前にしっかりイメージを固めておくことが重要です。
そしていよいよ本画制作。下図を転写して墨で骨描き(線描)します。その後は隈取り(陰影を塗る)、下塗り、彩色といった流れです。
日本画にもいろいろな技法がありまして、筆ではなくスポンジでポンポンしたり絵具が乾く前に櫛で引っかいて模様をつくったりラップで不規則なシワをつくったりなど、いろいろなやり方でマチエール(絵肌)をつくっていくんですね。
人の数だけ発想があるため、他人の絵を見て「これどうやって描いたんだ?」と思うこともあるみたいですよ。
とりあえず、日本画について語るシリーズはここまでにします。
わたしもそこまで深く学んでいるわけではないのでw
でも日本画のことを少し知ると、【ホウセンカ】を読むときにイメージが湧きやすいかな?と思います!
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