数年前は評価される方だった。選ばれたくて、情報を集め、自分のことを知ってくれた人みんなにお礼のメールも送った。コロナでオンラインでの面接で、名前を間違えないようにメモもしっかり残して挑んだ。
選ぶ側になった。候補者はどうも私の職場のことを舐めているのか、何も知らない。例えば誰と一緒に働きたいのか、なぜその職場なのか、そういうモチベーション的な質問をウヤムヤにする。履歴書は素晴らしい。しかし、選んでもらう人に対する敬意を全く感じない。
これは選ぶ側のセレクションミスなのか、選ばれる側の驕りなのか。どちらのミスでもあるのだろう。
選ぶ側になって、プレゼンと面接の後の講評会が嫌いである。候補者の評価を選ぶ人たち全員で意見を言い合うのは辛い。自分も言いたくないし聞きたくない。ただ👍と👎🏻ではダメなのだろうか。
人を選ぶことを教える立場になって尚更、私はそういう訓練を受けず、自分が選ばれる側の経験に基づいて、人を採用するか決めなければいけないこのシステム…なかなかに胸が痛い。嘘のモチベーションをペラペラと捲し立てて、採用通知を白紙にされるのも採用側からするといたたまれないが、モチベーションを全く考えずにやってくる経歴だけは立派な候補者、その候補者に甘い職場も辛い。