名家に生まれながらも、あやかしの血を半分受け継ぐ半妖として生まれてしまったがために、虐げられて育った春辻沙苗(はるつじさなえ)は、あやかし狩りを生業とする狩人(かりびと)の名門出身の天華景虎(てんかかげとら)に嫁ぐため、帝都へ。
「お前を愛するつもりはない」
そう冷たく告げられた沙苗だったが、未来予知の異能を持つ沙苗にとって景虎は幼い頃から見てきた初恋の人でもあった。
冷淡にも感じられる景虎だったが、次第に心を通わせていくうち、思わぬ優しさを見せてくれるようになる。
これは二人が想いあうまでの物語