毎年出席番号一番クルふわ癖毛の主人公・相川諒。毎年出席番号最後のサラサラストレートヘアの渡辺千花。二人は幼稚園からの幼馴染みで家族ぐるみで兄妹のように育ってきた。中学生になり周りは彼氏彼女がどうのという話題が増えてきて、興味ない素振りをするもののお互いなくてはならない存在になっていたことに気がつく。そんな二人に高校受験という試練がやって来る。諒は千花に「無事受験を終えたら話したいことがある」と伝える。そして高校の合格発表の日を迎えた二人。同じ高校に進学することが決まり諒は千花を近所の公園に呼び出し、思いを伝える。千花の返事は、まさかの保留。モヤモヤしたまま高校生活がスタートすることに。四月が終わり五月も過ぎて行く。いつまで保留のまま?制服はいつのまにか夏服へと変わろうとしていた。さすがにしびれを切らした諒は千花に返事をもらおうとするが、答えは「来週返事するから!」というものだった。具体的な返事をもらい妙にソワソワする諒。そして月曜日の朝二人は一緒に登校。交差点に差しかかり、歩行者用の信号は青。ふと、振り返ると靴ひもを直していた千花の方へと車が突っ込んできているのが視界に入り、咄嗟に諒は千花を引き寄せようとするが二人とも跳ねられてしまう。先に退院した諒と未だに目を覚まさない千花。返事を聞けないまま季節は秋になろうとしている。放課後、諒は千花の元へ行くと、「ねぇ、返事まだ?」と毎回訪ねるのが日課になっていた。『君が笑えば、君が笑っていてくれさえすればそれでいいのに。ねぇ、いい加減起きて返事聞かせてよ?』諒の声は千花に届くのか?