▶ヒメゴト
君は私の特別で君も私が特別になればいいと思ってた
唯一隣で居られる席が嬉しくて離れないでよと願ってた
君のくれる体温は心地よくてずっと触れ合いたいよ
いつからか私達は言葉を変えて想いを伝えあっていたね
視線の先で君が笑ってる
いつも見ているだけで悔しかった
私の傍にずっと居てよ
なんて絶対言えない
廊下を他人のふりしてすれ違うけど目は君を追っていた
嘘か本当か分からないその言葉を信じていたかったんだ
いつからか私は自分の気持ちに蓋をして隠していたの
君の声が遠くから聞こえる
その隣に居るのは私じゃないね
君の事気に入ってる
なんてもう言えない
この気持ちを言葉にして伝えたかった
言葉を変えずに伝えたかった
君もそうだったんだよね
どうして今頃気づいたんだろう
視線の先に君はもう居ない
私達はあの頃の関係に戻れないね
君が好きだよ
なんて絶対言えない
君の声が胸の奥から聞こえる
もう二度とその名前で呼ぶことはない
君が好きだよ
今でも好きだよ
なんてきっと言えないね
2016年1月1日公開済
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